きっかけは何気ないことでもいい
チャンスと判断したら活かすべき
私は元々ホテルの厨房で働いていましたが、転職して綿半に入社しました。自分が生涯をかけてみようという仕事に巡り合うことはなかなか難しいことだと思います。仕事の内容や人間関係もそうですし、いろいろな要件が重なって自分が納得できる働き方を実現することは、無理に探して見つかるものでもなく、実際は何気ないところにあったります。私の場合もそうでした。長野の出身ですので、綿半というお店は身近にあったわけですが、転職のきっかけは実家に折り込まれた新聞チラシの「鮮魚スタッフ募集」の記事。鮮魚の経験も調理師免許も持っていたので応募したことが始まりです。もう10年以上も勤めていることを考えれば、自分の判断は当たっていたと思いまし、何気ないきっかけが今の自分に繋がっています。
季節感や地域差がおもしろい鮮魚の仕事
鮮魚の仕事のおもしろいところは、売場で季節感が出せるということです。野菜や果物もそうですが、鮮魚も旬というものが重要で一年を通して同じ売場になることはありません。季節の旬とその時入ってくる魚を見てどのようにお客様に提供しようかと考えることに楽しさを覚えます。また、地域によっても提案の仕方次第で売れ行きが全く変わることも興味深いところです。私は伊那店と松本芳川店という2店舗を経験しているのですが、例えば刺身一つをとっても、松本ではスライスされた一般的な刺身が売れますが、伊那店では冊(切らない状態)が好まれたりもします。特にお盆などは地域により全く異なるので、自分の当たり前と思う感覚が覆されることもありますね。