バイヤーの仕事は幅広い人たちとの
関わりがおもしろい
実際にバイヤーをやってみて、一番面白さを感じることは市場の人たちとの関わり合いです。商売ですので価格やグレードの交渉などはするのですが、自分が思った以上に価格を下げてくれたり、逆にこの商品を扱ってほしいなどというお願いもされます。ただのビジネスではない人情味的なところも感じられる仕事だと思います。また、店舗との関係性という点もバイヤーにとっては重要な要素になります。いくら良い商品を安く仕入れても、お店でどのように売ってほしいかということが伝わらなければ意味がありません。鮮魚の担当者は妥協を許さない職人的な人も多いので、自分の想いを納得してもらうまでコミュニケーションを取っていくことが大切です。またそれがやりがいでもあります。
新しいアイディアと柔軟性で
先進的な鮮魚部門を引っ張る
鮮魚というと皆さん昔気質なイメージを持たれるかもしれませんが、それは結構昔の話かもしれません(笑)。綿半の鮮魚部門は新しい変化に対応するための柔軟性を持っています。例えば、どうしたら新鮮さを伝えられるか、楽しんでもらえる売場とは何かという課題に、“全店生け簀導入”という答えを出しました。効率を考えれば店舗の負担も大きいですし、大変なことではありますが、実際に活魚をさばいたものの味がどう違うかをお客様に感じてもらうことができるのはうれしいことです。子どもたちも必ず見に来てくれるので、子どもたちにとっても楽しい場所になるよう心掛けています。
私は鮮魚の仕事が好きです。そう考えると好きのド真ん中で仕事ができているのかもしれません。好きなことを仕事にできることは少ないかもしれませんが、好きになる努力は誰にでもできるはずです。綿半は自分の好きが探せる場所、好きを作れる環境だと思っていますので、少しの興味の入り口から飛び込むことをおすすめします。